NCD運営委員会からのお知らせ
令和6年 NCD症例データを利用した臨床研究公募のお知らせ
泌尿器科におけるNCDデータを利用した新規研究課題の公募
2024年10月
一般社団法人日本泌尿器科学会
学術委員会
NCD運営委員会
専門領域委員会
1.はじめに
日本泌尿器科学会は2010年に外科学会が中心となって設立された「一般社団法人National Clinical Database(NCD)」のデータベース事業に2018年4月から登録が開始され、毎年膨大な手術件数が蓄積されています。特に詳細な入力項目が設定されている前立腺全摘除術、腎癌に対する手術(腎摘除術・部分切除術など)、根治的膀胱全摘除術、腎盂形成術、高位精巣摘除術、腎尿管全摘除術は、現時点で臨床研究に耐えうるデータベースとなっています。
2.公募する研究種目
前立腺全摘除術、腎癌に対する手術、根治的膀胱全摘除術、腎盂形成術に関する過去のNCD登録データを利用した研究です。本年度募集する研究課題では、2018年4月1日~2023年12月31日までのデータが対象となります。なおフォローアップデータの収集は現段階では不完全ですので、予後予測因子探索等の生存解析・予後調査研究課題は採用しかねます。
3.対象となるNCDデータ
NCDに登録されたデータを対象とします。
データは、あらかじめ申請書に沿った形で学会側委員・NCD側解析担当と合議し調整の上、論文化を想定した最終的な結果の形で提供されます。
4.応募資格
対象となるのは、日本泌尿器科学会の会員であり以下の(1)~(3)を満たしていることが必要です。なお、応募できる課題数は、1施設1課題までです。
- (1)計画された研究課題であること
- (2)所属施設の泌尿器科の代表者の承諾を受けていること
- (3)日本泌尿器科学会代議員2名の推薦があること
- *ただし推薦者は所属施設・診療科の長として承認することはできない
- *代議員が公募する場合、自身で承認、推薦を行うことはできない
5.応募方法
下記に掲載の「泌尿器科領域新規研究課題申請書」及び「所属施設・診療科の長の承諾と代議員の推薦書」に必要事項を記入し、応募期間内に郵送にて提出してください。
なお、後日、原本にあたる電子データの提出をお願いする場合がございます。
- *ただし推薦者は所属施設・診療科の長として承認することはできない
- *代議員が公募する場合、自身で承認、推薦を行うことはできない
- 提出先
- 〒113-0034 東京都文京区湯島2-17-15 斉藤ビル5階
一般社団法人 日本泌尿器科学会 学術委員会 宛
6.応募期間
2024年10月7日から2024年11月6日(学会事務局必着)
※郵送もしくは宅急便のみの受付とします
応募期間を過ぎて提出された申請書は、いかなる理由であっても受領できませんので、あらかじめ余裕を持って提出してください。
7.研究課題の選定
- (1)審査方法
- 2ヶ月以内に学術委員会で研究の学術的重要性を審議の上で、順位評価を致します。次いで日泌NCD運営委員会においてNCDデータを用いて研究の遂行が可能か否か(解析の妥当性)を審議します。その後、日泌NCD運営委員会とNCD合同の全体会議にてデータ利用の許諾や協力体制について協議が行われ、最終的な採択の可否が決定されます。なお、選考の経過については通知しません。また、お問い合わせにも応じられません。
研究課題の選定に係る評価は、提出された申請書に基づいて行いますが、査読の際には追加資料の提出を求める場合や、申請内容に関してヒアリング等を行うことがあります。 - (2)審査結果の通知
- 採択の結果は、2025年4月末までには、研究代表者あてに通知し、学会HPにて開示を致します。選考理由については公表いたしません。不採択の結果通知は致しません。
8.研究経費ほか
NCDの解析経費は原則として本学会の負担とします。ただし、倫理審査、論文化にかかる費用(英文校正、投稿費用)につきましては研究者負担となります。
9.応募に当たっての注意事項
- (1)研究課題は、1課題を上限にご応募願います。
- (2)応募された申請書は返却いたしません。
- (3)NCDの解析経費は原則として本学会の負担とします。ただし、倫理審査ならびに研究成果の発表・論文化にかかる費用(英文校正、投稿費用)等につきましては研究者負担となります。特許申請など、研究成果の取扱いについては、日本泌尿器科学会、NCDと別途協議を行います。
- (4)公平性を担保するため、1施設1公募とします。
- (5) 研究の遂行にあたり自施設での倫理委員会申請が必要です。
- (6) 日泌総会、各地区総会でのNCD講演を受講いただくことは、正しくNCD研究を遂行する上で大変重要となります。従いまして、これらNCD講演の受講歴は申請研究課題の採択に大きく影響します。
- (7) 公平性を担保するため、過去に採択された研究者の応募は受領できません。
- (8) 研究課題の申請は、原則として研究者個人によるものです。そのため、共著者として所属施設から複数名を加えたり、施設長を含めることはご遠慮ください。
10.本件に関するお問い合わせ先
日本泌尿器科学会NCD運営委員会 Email:ncd@urol.or.jp