ダイバーシティ推進委員会

本委員会は男女共同参画委員会という名称であった委員会を、2019年からダイバーシティ推進委員会へと改称し現在に至っています。2013年には僅か447名(5.4%)であった女性泌尿器科医は2022年には8.6%となり、2013年以降に増加した会員の28.1%が女性になってきています。これは本委員会が果たしてきた一定の成果ではありますが、さらに女性がリーダーシップポジションで活躍できる場を提供できるよう、今後も取り組みを継続します。

一方、組織や社会において多様な人材を受け入れ、包摂する重要性が認識されつつあります。これは性別だけでなく、人種や性的マイノリティ、障碍などの様々な特性をもつ個人を尊重することを指します。これらの啓発活動と学会における環境整備がダイバーシティ推進委員会に求められています。

さらに、2024年から本格的に施行される医師の働き方改革は、医療に大きな変革をもたらすことは間違いありません。これまで水面下に潜んでいた様々な問題が表面化し、これに対して我々は大きな対応を迫られることになります。ダイバーシティ委員会では、女性医師や若手医師のキャリア形成や教育・研究を含めた柔軟かつ多様な働き方について、会員に有益な情報を提供していきます。

このような急速な社会の変化は、多様性を受け入れ積極的に活用すること(Diversity and Inclusion, D&I)が、組織の活性化や創造性の向上にとって重要な要素であることに基づくものであり、多様な人材に対する平等な機会提供と公平な待遇の確保(Equity)を目指すための動きです。ダイバーシティ委員会は、泌尿器科学会が社会に開かれたものであり続け、会員全員が生き生きと働くことができるようサポートしていきたいと考えております。引き続き、会員の皆さまのご協力とご支援をお願いいたします。


委員長 土谷順彦(山形大学泌尿器科学教授)